2009/07/17

深夜便62 プッチーニ "Puccini Opera Favourites"

今夜はプッチーニのオペラ名曲集です。

「マノン・レスコー」以降の作品を、「つばめ」と「外套」を除いて、作曲順に抜粋で「トゥーランドット」まで収まっており、一つのオペラから複数曲が収められている場合も、曲順に配列されています。

特定の演奏家を中心にした抜粋盤ではなく、アリア集や全曲盤からEMIが編集したもので、所謂「コンピレイション・アルバム」となります。ところで、「コンピレイション・アルバム」は和製英語と勘違いしていました(≧∇≦)

ところで、英語つながりで、このCDのタイトルとなっている"Puccini Opera Favourites"ですが、favourites は英国綴りですね。

閑話休題。このようなコンピレイション・アルバムは廉価盤が多いのですが、"既出の寄せ集め=安直な代物"と片付けるには惜しいものが多くあると思います。製作者のセンスや意図を汲み取ることも一興です(≧∇≦)

このアルバムのポイントは、なんといっても、チャールズ・クレイグというテノールとの出会いでした。「マノン・レスコー」と「トスカ」から各1曲だけではありますが、くっきりとした輪郭をともなった美声に酔うことができました。いくぶん憂いの翳がよぎる発声もきわめて魅力的です。

もちろん、プッチーニの超有名曲をこの一枚で聞くことができることも貴重ですが、独唱の比重が大きく、重唱はほとんど収められていません。合唱となると「蝶々夫人」の「ハミング・コーラス」のみ。

全体を鳥瞰した場合、一枚のCDとして通して聞くには、いくぶん意識散漫となってしまった感があります(゚∀゚;

次回は同様の例で、成功(?!)したと思われるものを… (^-^)/




プッチーニ(1858-1924)
"Puccini Opera Favourites"
歌劇「マノン・レスコー」より 3曲
歌劇「ラ・ボエーム」より 3曲
歌劇「トスカ」より 3曲
歌劇「蝶々夫人」より 3曲
歌劇「西部の娘」より 1曲
歌劇「修道女アンジェリカ」より 1曲
歌劇「ジャンニ・スキッキ」より 1曲
歌劇「トゥーランドット」より 1曲
チャールズ・クレイグ
ニコライ・ゲッダ
フランコ・コレッリ
ヴィクトリア・ロス・アンヘレス
ユッシ・ビョルリンク
ミレッラ・フレーニ 他
(77:29)
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